たけのこ就農の最初の壁は「竹林をどう確保するか」
「たけのこ農家になりたい」と思ったとき、最初に立ちはだかる壁は竹林の確保です。畑や田んぼと違って、竹林は流通の仕組みがほぼなく、不動産屋に並びません。
私自身、徳島県阿南市で18年たけのこ栽培をしていますが、「不動産屋で竹林を探した」という話は今まで一度も聞いたことがありません。
最近は「0円物件」のサイトに竹林が出ていることもありますが、竹林は条件次第で価値が天と地ほど変わるので、ネット情報だけで判断するのはおすすめしません。
良い竹林の条件
たけのこ栽培で使える竹林かどうかを判断するチェックポイントです。
- 道路から直接入れる … すぐ下まで道が通っている
- 自宅から近い … 毎日通えること。遠いと管理が破綻する
- 傾斜がある程度ゆるい … 急斜面はたけのこ掘りも竹の搬出も困難
- 倒木で他人の家を壊さない位置 … 切った竹が民家に倒れないか
- アクセスルートで他人の敷地を通らない … 人の家の庭を抜けて竹林に行くのは気が引ける
挙げればキリがありませんが、最低限この5つを満たさないと現実的ではありません。
竹林の探し方|産地パターン
たけのこの産地(例:徳島県阿南市)には相談できる窓口がいくつかあります。私がおすすめする問い合わせの順番はこれです。
- JA(農協)
- 農業支援センター(県)
- 竹に関わる事業者(加工屋・出荷組合など)
- 地域の公民館
- 市役所 農林水産課
産地ではこの順で当たれば、本気度が伝われば必ずどこかが「探してくれる人」を紹介してくれます。熱意は最大の武器です。
竹林の探し方|産地以外パターン
産地でなくても、現地に「竹林」が確認できる地域なら同じ順番で問い合わせれば道は開けます。地方であればあるほど人のつながりで動くので、最初から3か所同時に相談を入れるくらいの動き方で十分です。
力技:航空写真と登記簿で直接交渉する
ここからは度胸がいる方法です。
- 市役所で航空写真から地番が分かるシステムを使う(徳島県阿南市では納税課にあります。市町村によって担当課は異なります)
- 現場を歩いて目星をつける → Googleマップで位置を絞り込む
- 法務局で登記簿(登記事項証明書)を取得して所有者を特定
- 所有者に直接交渉する
確実性は高いですが、見ず知らずの人に「竹林を貸してほしい」と頭を下げに行く度胸が必要。地縁・血縁がない外部の人にはかなりハードな道のりです。
現実:管理竹林は地縁・血縁がないとほぼ借りられない
身も蓋もない話ですが、きちんと管理されている竹林を貸してもらうのは、地縁・血縁がないと相当難しいです。
外部から入る人は放置竹林からのスタートになる覚悟を持っておきましょう。最初の数年は整備に時間と体力をかけ、収量はそこから徐々に上がっていく、というのがリアルです。
ただし運がよければ、生産者部会(JAや産地の組織)が紹介してくれるケースもあります。窓口を増やしておけば、そのチャンスに当たる確率は上がります。
まとめ
- たけのこ就農の最初の壁は竹林の確保
- 不動産屋では見つからない。ネットの0円物件も条件を満たさないことが多い
- 産地ならJA・農業支援センター・公民館・市役所の順で問い合わせ
- 産地以外でも同じ順番で熱意を伝えれば道は開ける
- 力技は航空写真→登記簿→直接交渉。度胸がいる方法
- 管理竹林は地縁・血縁がないと厳しい。放置竹林からのスタートになる覚悟を
竹林さえ確保できれば、たけのこ就農は始まります。最初の一歩を踏み出したい方の参考になれば嬉しいです。

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