こんにちは、バンくんです。
今日は 細長い田んぼに柚子(ゆず)を植える 作業をしてきました。
ここの場所は、過去に栗の木を切って引っこ抜いて、堆肥を入れて整えた場所。
そこに 木頭柚子(きとうゆず) を40本、ちょっと変わった仕立て方で植えていきます。
そのちょっと変わった仕立て方が 双幹形(そうかんけい)仕立て。
柚子でやっている人はほぼいない方法ですが、ミカンでは実績があるそうなので、 柚子で試してみよう という挑戦の記録です。
📺 動画はこちらです。あわせてどうぞ。
双幹形仕立てとは?
普通の柚子栽培は、 株間4mぐらい 開けて、1本の木をそこそこ大きく育てる「慣行栽培」が主流。
でも今回試すのはこんな仕立て:
| 項目 | 慣行栽培 | 双幹形仕立て(今回) |
|---|---|---|
| 株間 | 約4m | 2m(半分) |
| 幹の本数 | 1本 | 2本(V字) |
| 作業イメージ | 木の周りをぐるっと | 平面で作業(トマト栽培に近い) |
V字の角度
支柱はこの角度で立てます:
- 支柱と地面:70°(両側)
- 支柱同士の頂角:40°
20cmあたりで交差させて固定します。
メリットは作業効率
こっちが南なので、綺麗に南向きに仕立てることができる田んぼ。
- 平面で作業できるので、収穫や剪定の動線が単純
- 株間が狭いので 管理範囲が圧縮
- トマト栽培のような「面で捉える」イメージ
① 苗の準備|木頭柚子40本(JA購入)
今回植えるのは 木頭柚子(きとうゆず)。徳島の超メジャー品種で、いちばん普通の柚子です。
→ JAで購入。やっぱりJAの苗がいちばんいい。
納品時、根はかなり詰めて切られていましたが、幹は太くて状態の良いいい苗。
② 定植|「手抜き」でも問題なし
印付け&配置
植える場所には事前に 2m間隔の印 をつけてあります。これがあると定植がかなりスムーズ。
効率より「根を乾かさない」優先
苗を全部広げて配ってから植えるのが効率的ですが、 根を乾かしたくないので2本ずつ植えていく スタイル。
植え方のポイント
- 根がかなり切られているので、大きな植え穴は不要
- 軽く盛る感じで配置
- しっかり踏んで固める
- 接ぎ木部分は埋めない(出るように)
「手抜き」でも結果は出る
本来は植え穴を掘って、堆肥を入れて、土を盛って水が溜まるようにして…とやるんですが、ちょっと手抜きでやってます。
- すだちなど他の柚子もこのやり方で 結構調子がいい
- 田んぼ全体が「植え穴を掘ったような状態」なので問題なし
40本、サクサク植えていきます。
③ 強剪定|葉の量を減らして根とのバランスを取る
植えた直後に かなり強めの剪定 をします。
なぜ強剪定?
苗屋さんが掘り上げる時に 根がバスっと切られている ので、葉の量を減らして 蒸散と吸水のバランス を取る必要があります。
葉の量が多すぎる=蒸散量が多い=吸水が追いつかず枯れる、という流れを避けるためです。
V字を作る2本を残してバスっと切る
- V字仕立てのための2本の枝 を選んで残す
- それ以外は強く切り詰める
- 保険として補助の枝 も2〜4個ほど芽を吹かせる位置を残しておく
柚子は強い芽が出やすいので、強剪定で 誘引はとてもしやすい です。
④ 米の紙袋でマルチング
なぜ紙袋?
株元には お米の紙袋 を敷いてマルチングします。
- 草押さえ(除草作業を省略)
- 保湿
- 虫除け(虫が寄りつきにくい)
1年もてばOK
紙袋は冬まで持ってくれれば自然分解で飛んでいくのでメンテナンスフリー。
カッターで適当に半分に切って、株元に巻くだけ。シンプル。
⑤ V字支柱(イボ竹)
イボ竹を選んだ理由
- どこにでも売っているイボ竹(コメリ等)
- 1本100〜200円と安い
- パイプを切るより手間がない
角度ガイドで揃える
V字の角度を揃えるための 角度ガイド を作って、それに沿って支柱を刺していきます。
- 地面に対して 70° で2本
- 頂角40°
- 約20cmで交差
ユンボで耕した土なら手で刺せる
ユンボでしっかり崩した土なので、 金槌や叩き棒なしで手だけで支柱が入る。
あまり深く打ち込むと支柱の長さが足りなくなるので、手で押し込めるくらいで止めます。
固定はビニールタイで
交差部分をビニールタイでキュッと固定。風で揺れない強さが出ます。
仕立てる方針|頂点の芽を上まで
植え終わった後の管理方針:
- 頂点の芽(V字の上端)を1番強く伸ばす → 今年で2mまで届かせる
- 内向きの芽は全部落とす
- 保険で2〜3個の芽を並行して育てる → 硬化したら制限していく
- 弱めの下向きの芽はちょっと残す
木頭柚子40本、密植スタート
植え終わってみると、 2mピッチは正直めっちゃ狭い。普通の感覚(4m)の半分なので、本当に大丈夫かなと最初は不安になります。
ただ、 すだちや他の柚子で同じやり方を試して結構調子がいい ので、引き続きこのやり方でいきます。
双幹形仕立てのメリットを改めて
普通の慣行栽培との違いをひと言で:
| 慣行栽培 | 双幹形仕立て |
|---|---|
| 木をそこそこ大きく育てる | コンパクトに2本立て |
| 1本ずつ作業(木の周りをぐるっと) | 平面で作業(トマト的な動線) |
| 株間4m | 株間2m |
| 単位面積あたり本数少 | 本数多い |
普通の柑橘栽培だと、収穫の時とかこう取って取って取って…ぐるっとして「はい、この木終わり、次これ」って感じ。このやり方は 面で考える。
柚子で試す理由|本命は他の柑橘類
正直、 柚子を密植Vの字でやる必要性はあまりない かもしれません。
ただ、いずれ 普通の柑橘類 を植えていく予定があるので、その時のために 柚子で双幹形仕立ての経験を積む という意図で今回始めました。
「失敗かな」と思ったら、 間伐+普通仕立てに切り替える こともできます。
5月〜の管理予定
撮影は3月20日。これから 柚子よりたけのこのピーク に入っていくので、
- 4月末まではこの場所は放置
- たけのこ収穫が終わったら、芽の整理・草刈り・追肥
- 動画で経過をフォローする予定
まとめ|柚子の双幹形仕立て、スタート
- 株間2m・V字仕立て の密植スタイル
- 木頭柚子40本(JA)
- 強剪定で葉と根のバランス
- 米の紙袋マルチ で省力化
- イボ竹V字支柱(70°/70°/40°、ビニールタイ固定)
- 頂点の芽を伸ばして今年で2mまで
- 周りに実践者がいない手探り だが、みかんでの実績あり
挑戦の経過は今後も動画と記事で発信していきます。柚子・柑橘の仕立てに興味がある方は、ぜひ続きも見てみてください。
📺 動画版もよろしく:柚子を双幹形仕立てで植える動画(YouTube)


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