たけのこの掘り方|プロが使う専用鍬「はせば」と地下茎を避ける掘り方

たけのこを掘る道具はどれがいい?たけのこ栽培

こんにちは、バンくんです。

「たけのこを掘ってみたいけど、どんな道具を使えばいいの?」

そう聞かれたら、私はまず 「専用の鍬(くわ)」 をおすすめします。

スコップでも掘れなくはないですが、 プロのたけのこ農家はほぼ全員が専用の鍬で掘っている のには理由があります。

この記事では、たけのこの掘り方の 道具選び・実際の手順・なぜスコップではダメなのか までを、徳島で18年たけのこを掘ってきた経験からまとめます。

掘る道具はいろいろある

たけのこを掘るのに使われる道具は、ざっとこんな感じ。

道具おすすめ度コメント
専用鍬(はせば)★★★★★プロが使う本命
唐鍬(からぐわ)★★★★専用鍬の代替に近い
スコップ★★大穴は掘れない
つるはし★★掘れるが危険
ユンボ掘れるが竹林が死ぬ

「スコップが楽そう」と思うかもしれませんが、 プロのたけのこ農家はほとんどが専用の鍬で掘っています

専用鍬「はせば」とは|徳島県阿南市での呼び名

刃の幅が狭くて頑丈な鍬

たけのこ掘り専用の鍬は、 刃の幅が狭くて、頑丈に作られている のが特徴です。

形としては 「唐鍬(からぐわ)」と呼ばれている、根を切るような鍬に近い 形状。

「はせば」=「刃が狭い」

私の地元・徳島県阿南市では、この専用鍬を 「はせば」 と呼んでいます。

「刃が狭い」 から 「はせば」

そのまんまの名前ですが、わかりやすい。

ホームセンター品とは別物

ホームセンターで売っている普通の鍬や唐鍬と比べると、 かなり刃が厚くて、ずっしりと重い です。

たけのこ産地に行くと、 地場の鍛冶屋さんが作って売っている 場合もあります。

どこで買える?

一般的なホームセンターよりも、 JAや金物屋さん で取り扱いがある場合が多いです。

徳島県でお買い求めの方へ

徳島県でお買い求めの方は、勝浦町の「大久保鍛冶屋」さんが最高におすすめ です。

刃の厚み・しなり・重量バランス、どれを取ってもプロ仕様。たけのこ農家仲間でも信頼度が高い鍛冶屋さんです。

なぜ「刃が狭い鍬」じゃないとダメなのか

竹林の地下は地下茎と根っこのジャングル

竹林の中の土を掘ったことがある方ならわかると思いますが、 土の中は地下茎や植物の根っこがビッシリ

普通のスコップで大きな穴を掘ろうとしても、 すぐに地下茎にぶつかって掘れません

刃が狭いと「避けて掘れる」

刃が狭い鍬なら:

  • 地下茎を避けながら 掘り進められる
  • 根っこを叩き切りながら 進める
  • 必要な部分だけ掘れる

これが、専用鍬の最大のメリットです。

たけのこ掘りの一連の流れ

実際の作業はこんな順番。

① 刃の狭い鍬で掘り進める

  • 地下茎を避け、根っこを切りながら、 たけのこの周りの土を崩す
  • 深さは、たけのこの根元(地下茎との接続部)が見えるまで

② 地下茎とたけのこのつなぎ目を見つける

  • 地下茎から 横向きに生えている のがたけのこ
  • たけのこの根元に、太い 地下茎 が走っている
  • そのつなぎ目(接続部)を見つける

③ つなぎ目を鍬やノコギリで切断

  • 鍬で勢いよく断ち切る
  • 太いものは ノコギリ を使う方が確実

④ たけのこを取り出す

  • 切断したら、 鍬を入れてテコの原理でクイっと起こす
  • たけのこが土ごとポコッと出てくる感覚

⑤ 穴を埋める

  • 掘った土をそのまま 埋め戻す
  • 地下茎が露出したままだと乾燥して傷むので、しっかり覆う

これがたけのこ掘りの 一連の流れ です。

他の道具がダメな理由

スコップ・幅広の鍬

地下茎に阻まれて、なかなか土を掘れません

刃が広いと、必ずどこかが地下茎に引っかかって、思うように刺さらない。最初は「掘れる気がしない」状態になります。

つるはし

つるはしは 頑丈な分、ホリやすいのは事実

ただし 逆向きにも刃がある ので、扱いを間違えると大ケガをします。

逆刃が膝や足に当たる事故が起きやすいので、 おすすめできません

ユンボ(バックホー)

ユンボで 根こそぎ掘る というのも、確かに1つの手段です。

ただし、これをやると 竹林が死にます

地下茎を全部破壊してしまうので、翌年以降のたけのこが激減します。

整地や竹林の終わらせ方としてはアリ ですが、収穫として使う方法ではありません。

機械化したくなる気持ちはわかるけど

たけのこ掘りを 一度経験すると、誰もが「これ機械化できないかな」と発想します

実際、過去にいろんな機械化の試みがあったらしいです。

でも、 実用化に至っていません

なぜか。 専用の鍬で人が掘るのが、結局いちばん早い からです。

これは私の主観ではなく、 歴史が証明している事実

地下茎をひとつひとつ避けながら、 「ここだけ」を狙って掘る という繊細さは、まだ機械では再現できないんです。

まとめ|たけのこ掘りは専用鍬「はせば」で

  • 道具は刃が狭くて頑丈な専用鍬(はせば)が最強
  • スコップ・幅広の鍬は 地下茎に阻まれて掘れない
  • つるはしは 逆刃の危険 があるので非推奨
  • ユンボは竹林が死ぬので収穫には不向き
  • 専用鍬は JA・金物屋・地場の鍛冶屋
  • 徳島なら 勝浦町の「大久保鍛冶屋」 が超おすすめ
  • 手で掘るのが結局いちばん早い ことを歴史が証明している

「たけのこ掘り=スコップ」のイメージを持っている方も多いと思いますが、 本格的に掘りたいなら専用鍬を1本 用意するのが、結局いちばんの近道です。

掘る楽しさが何倍にもなりますよ。


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